厄年 |
■ 厄年とは |
厄年というのは、陰陽道で教育、宣伝されているもので、その年齢になると厄災が降りかかるとされています。平安時代には、すでに厄年という概念があり、現在まで長いこと受け継がれてきている風習です。
厄年を民俗学的に見ると、「役年」になります。ある一定の年齢になると、神社やお寺で『役』をするという習慣からです。「役」になると、それなりに身を清め、行いを慎まなければいけませんでした。その役を終えて、はじめて一人前の社会人として、周囲の人から認められたといいます。次第に、この「役」の年齢に差し掛かる頃には、精神的なものや肉体的なことに変化が起こりやすく、体を壊したり、思いも寄らぬ受難を受けたりするなどの、人生の節目になっていることが分かってきました。昔の人は、厄年を『役年』とすることで、役についた者に様々な制約をもうけ、「厄」から逃れていたのです。 |
|
■ 数え年齢/数え年 |
厄年は自分の現在の年齢ではなく「数え年齢」で考えます。「数え年齢」というのは、出生時を1歳として、元旦の度に1歳年齢を加える数え方です。
満年齢で今年なる年齢に1を足すと数え年になります。つまり、誕生日がまだの日とは2つ足し、誕生日を迎えている人は1つ足すということです。
または、現在の西暦から生まれた西暦を引き、+1した数が数え年になります。 |
■ 男性の厄年 |
男性の厄年は、数え年で25歳・42歳・61歳とされています。
特に42歳は"大厄"と言われていて最も注意しなければならない年齢だと言われています。厄年の前後3年は注意しなければなりません。
昔は人生50年といわれていた時代で、42歳といえばもう晩年を迎えた年齢でした。厄年になると「役」につき、神社の経営や催事執行に関係することを許され、地域を取り仕切ることもある年齢でしたが、体のあちこちにも不調が出て来る頃です。実際、現代の42歳と言えば働き盛りですが、仕事でも無理をしがちです。やはり健康に変化が訪れやすい年齢とも言われていますので、大厄になったら注意が必要でしょう。 |
■ 女性の厄年 |
女性の厄年は、数え年で19歳・33歳・37歳とされています。大厄は33歳で、男性同様、前後の3年間は注意してください。
特に42歳は"大厄"と言われていて最も注意しなければならない年齢だと言われています。厄年の前後3年は注意しなければなりません。性の場合は、妊娠や出産に関わるものもあり、19歳の厄年はちょうど卵巣の機能が安定する頃で、妊娠機能が整います。次にピークを迎えるのが33歳の大厄の頃です。この年齢でしたら、子育てで大変な思いをしているお母さんも多いですよね。
次の厄年にあたる37歳は、高齢出産にさしかかる年齢です。
こうしてみると、体の変化に伴って、厄年がやってくるのが分かります。30歳を過ぎたら
乳がんや子宮系の病気にも注意しなければいけませんので、厄落としの意味も込めて、健康診断を積極的にしましょう。 |
■ 男女共通の厄年 |
大きな厄年は、年齢が男女別に分けられていますが、男女共通の厄年もあります。1歳・3歳・5歳・7歳・10歳・13歳・24歳・28歳・46歳・49歳・52歳・55歳・60歳・64歳・70歳・73歳・77歳・82歳・85歳・88歳・91歳とされています。この中に、男女別の年齢が厄年として入ることになります。ものすごく厄年って多いことが分かりますね。
また、結婚している人は、相手が大厄の年齢になると、自分が小厄になってしまいますので、人生のほとんどが厄年ということになってしまいます。男女別の厄年しか知らない人も多いですよね。そして厄年を気にする人も多いでしょう。でも、男女共通の厄年の存在を知ると、人生のほとんどが厄年ですので、いたずらに恐怖心を抱く必要がないということが分かりますね。 |
■ 厄払い |
各地方によって違いがあるようですが、ほとんどの方が神社で厄払いを行うようです。また、節分に合わせて仏閣で行う方もいます。お正月や節分に厄払いを行う方が多いようですが、厄年の年内であればいつでもかまいません。しかし、年末近くなってから厄払いをしてもすぐに年が変わってしまいますのであまり意味がないように思います。遅くならずに、今年一年の厄払いをしましょう。全国には、厄除けで有名な神社や仏閣が数多くあります。ほとんどの方が地元の神社や仏閣にお願いすることが多いかと思います。
関東三大師
・佐野厄除大師
・西新井大師
・川崎大使
この他にも、妙法寺、千葉厄除け不動尊、福音寺、拝島大本覚院などがあります。
関東だけではなく、四国第23番霊場として有名な、徳島の薬王寺など、厄除けで有名な神社・仏閣が数多くあります。 |
|
↑ TOPへ戻る |