大阪天満宮が創祀されたのは平安時代後期の天暦3年(949)のことです。
一夜のうちに七本の松が生え夜ごとに、その梢は金色に光り輝いたというのが創祀の由来です。
当代の村上天皇は、これを菅原道真公に縁りの奇端として当地に天満宮を造営され社領として周辺の七ヵ村を遣わされました。
その当時、都では落雷や疫病の流行などの天変地異が度重なり、人々はこれを配所で非業の死を遂げられた道真公の怨霊によるものと考え、その霊を鎮めるために「天満大自
在天神」としてお祀りしました。
いわゆる「天神信仰」の成立です。
天満宮御鎮座の翌々年、天暦5年(951)に社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に御旅所を設け、禊(みそぎ)を行ないました。その時に、神領民や崇敬者が船を仕立てて奉迎したのが天神祭の始まりといわれています。 |