出産祝いのマナー |
■ 出産祝いとは |
出産祝いとは、赤ちゃんが無事に誕生したことを祝って金品を贈ることをいいます。「出産おめでとう」「出産お疲れ様」の気持ちを込めて贈る出産祝いのギフトのことです。自分が出産した際にお祝いをいただいた方が出産される場合には、今度はこちらから忘れずにお祝いしましょう。気持ちのこもった出産祝いの贈り物はなんでも喜ばれるとは思いますが、基本的には、これから赤ちゃんのいる生活に必要になるものを贈ることです。品物を送るか、現金を贈るかなど、具体的に何を贈るかは、考え方や相手との親密度などによっても異なってきます。マナーを知らなくては、相手に不快な思いをさせてしまうこともあり得ます。喜んでもらおうと、一生懸命考えてギフトを贈ったり、お祝い会を開いたとしても、マナーを1つ間違えただけで台無しになってしまいます。 |
|
■ お祝いに駆けつけるにはいつ頃? |
産後すぐにお見舞いに伺うのは厳禁です。出産後のお母さんには出血や痛み、また疲労があります。出産の翌日など、すぐにお見舞いに行くことはやめましょう。
なるべく出産から日を置いて、退院の少し前などにお見舞いに伺うのが良いでしょう。また身内の男性以外の人は、病院に行くよりお家に戻られてからの方が望ましいです。中には面会できる人が夫や家族だけに限られている病院もありますので注意が必要です。もちろん、相手が会いに来てほしいという場合は、短時間で本人の負担にならない程度にお邪魔するといい気分転換になると思います。ただ、言うまでもありませんが、風邪気味なのに出産祝いに病院に会いに行くというのは問題外です。風邪を引いていなくても、病室に着いたら、赤ちゃんに触れる前に必ず手を洗いましょう。
退院後におうちにお邪魔するときも同じです。家に着いたらまず手を洗わせてもらいましょう。 |
|
■ 出産祝いの贈る時期は |
出産祝いの贈る時期は、母子が退院し、お七夜がすんだお宮参りまでの間です。つまり生後7日〜1ヶ月(お宮参り)までの間となります。兄弟姉妹など、近しい身内の場合は、お七夜のお祝いに間に合うように贈るとよいでしょう。
お祝い品を宅配で送る場合は、手紙を添えてお祝いの気持ちを伝えるようにします。「ご子息(お嬢様)のお誕生おめでとうございます。」から書き始め、出産をともに喜ぶ、産婦の体調を気づかうことばをつづけ、最後にお祝い品を贈ったことを付け加えます。嬉しい気持ちを素直についた得ることで受け取った側も嬉しい気持ちになるはずです。
万が一、死産などの不幸の場合は、失礼になるので出産前の贈り物はしてはいけません。 |
■ お祝いを贈るのを逃してしまったら |
出産を後々知った、仕事が忙しく出産祝いを贈るタイミングを逃してしまったなどの経験をしたことがある方も多いはず。しかし、このような場合でも出産祝いのギフトを贈っても問題はありません。ただし、生後1年以上経過した場合は、出産祝いではなく、「誕生祝い」としてギフトを贈りましょう。 |
■ 出産祝いの贈り方 |
出産祝いのギフトの贈り方についてご説明いたします。
出産祝いを選ぶうえでも、いくつかの注意点があります。まずは祝儀袋は紅白の蝶結びの水引きやのし紙を使います。そして、表書きには「御出産御祝」「御安産御祝」として送りましょう。お札は新札を使いましょう。お祝いに贈るものには汚れたものや折れたものは避けたほうがよいとされています。
また、出産祝いは新しい生命の誕生のお祝いとなりますので「4・9」の数字を用いるのはタブーとされています。くれぐれも注意が必要です。出産のお祝いとしていただけるものですから、比較的どのようなものでも喜んでいただけると思います。もしも、親しい方に出産祝いを贈る場合には、直接その方に希望を聞いてみると良いでしょう。
出産祝いにベビー服を贈る場合には、サイズ等にも気を配りましょう。赤ちゃんによって個人差はありますが、新生児は成長が早いのでその成長に合わせた服選んであげましょう。 |
|
■ 帯祝とは |
妊娠5ヶ月目に入ると胎児が安定期に入り、流産の心配が少なくなります。この時期にお産の軽い犬にあやかり、「戌の日」に腹帯を贈る習慣を帯祝といいます。通例では妊婦の実家が、「岩田帯」と呼ばれる紅白の絹に白木綿一反を添えて贈るものですが、現在はガードルタイプや、おなかが楽な伸縮タイプなども増えているようです。また腹帯には、背骨や腰への負担を軽減する効果や冷えからおなかを守るという実用的な側面もあります。 |
|
■ 2人目からの出産祝いについて |
2人目以降の赤ちゃんも、1人目と同様にお祝いをしてあげるのが思いやりです。1人目とは違い、ベビーグッズは十分足りていると思われますので、あまり持っていないようなベビー用品や消耗品が好まれます。性別が違う場合はベビー服でも喜ばれるでしょう。迷った場合は、贈られた側が品物を選べる、カタログギフトなども喜ばれるのではないでしょうか。 |
|
■ 出産祝いの相場と人気 |
出産祝いの相場は友人5,000円、会社・職場関係3〜5,000円、親戚・いとこ3,000〜1万円、兄弟姉妹1〜3万円というのが相場です。友人や職場などでお祝いを贈る場合には数人で出資してまとまった金額になるようにしても良いでしょう。現金や商品券は何にでも使えて重宝しますが、逆に「これは○○さんが買ってくれたお祝い」という形で印象に残ることは少ないものです。のしの表書きに「御洋服料」「御玩具料」などというように、これを買う目的でこのお祝い金をぜひ使って欲しいといった意味をこめた言葉を書くとより心のこもった印象になります。
お祝いの品物は、ベビー服やおもちゃが人気のようです。また、いくつあっても困らない紙おむつなども定番ですね。どちらも手ごろな価格ですし、日常的に使えるから便利。ほかに自分たちではなかなか買わない、ちょっと気の利いたベビーグッズなども喜ばれそうです。 |
|
↑ TOPへ戻る |