知っておきたい七五三の常識 |
■ 七五三のお祝いに贈ると」喜ばれるもの |
七五三は、身内でお祝いする儀式なので、祖父母や近い親戚、親しい人だけお祝い金を贈ります。
祖父母の方が、お祝い着一式の購入費用や、写真撮影代金等をお祝い金という名目で贈る事が増えているようです。
金額の目安は、祖父母1万円〜5万円、親類が5千円から1万円、友人や知人では、5千円程度です。
祝儀袋は、水引が紅白で蝶結び、のしつきにしましょう。
表には、すべての年齢に共通して使える 「七五三御祝」や「祝七五三」もしくは「御祝」と書いても良いですし、年齢ごとに書き方を変えてもよいでしょう。
3歳は、「御髪置御祝」か「賀御髪置」、5歳では、「御袴着御祝」または、「賀御袴着」、7歳では、「御帯解御祝」もしくは、「賀御帯解」にしてくださいね。
また、七五三のお祝いに、プレゼントを贈るのも祖父母や親しい人に限られています。
晴れ着や、かんざしや髪飾り、バック、帯、草履などが多いようです。
贈るときには、両親に希望の品物を聞いておくと良いと思います。
商品券や図書券、カタログギフトは人気があるそうです。
親しい友人の場合だと、男の子にはサッカーボール、自転車などを、女の子には晴れ着に合う色の扇子や人形を贈ってはいかがでしょうか。 |
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■ 七五三参拝後は |
昔は、七五三のお参りが終了した後には、お赤飯や千歳飴、紅白饅頭を親戚やご近所に配ってあいさつまわりをして、子どもの成長をおひろめする風習がありました。
しかし現在では、あいさつまわりは省略される事が多く、家族や親しい人たちだけでお祝いする人が増加しています。
お祝いを頂いた場合には一般的にはお返しは必要ありませんが、地域によっては頂いた品物の半額ほどの物をお返しするところもあるようですね。
また、七五三の参拝終了後には、親しい人を呼んでお食事会をする事も多いです。
ホテルやレストランには、素敵なお祝いの料理のコースがたくさんあるので、お祝いをくださった人へのお礼の意味を込めて、子どもを囲みながら楽しく会食するのも良いですね。
子どもは、慣れない儀式に疲れているケースが多いので、自宅でちょっと豪華な祝い膳を用意して家族だけでお祝いする人もいるようです。
また、遠方に祖父母が住んでいてあいさつや会食が出来ない場合には、七五三の写真とともに、お返しを贈ると喜ばれると思いますよ。
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■ 七五三では父親も正装して神様にご挨拶 |
七五三のお参りですが、最近は和服を着る父親が増えているそうです。
子どもが晴れ着をきた場合には、たいてい母親も訪問着等の着物を着用しますが、父親も和装をすると、家族全員がビシッと決まっている感じがして素敵ですよね。
その父親の和装ですが、紋付袴の人もいますし、ちょっと躊躇する場合には、着物と羽織にする方もいらっしゃいます。
子どもが洋服や下の子どもがまだ小さくて手がかかる場合には、両親ともにスーツがいいでしょう。
洋服の場合には、父親はダーク系の色のスーツとネクタイを着用しましょう。
黒のスーツの場合には、明るい色のネクタイや白黒ストライプを合わせると良い雰囲気になりますよ。
いずれにせよ、きちんとした服装で、敬意を持って神様にごあいさつしましょう。
また、子どもに正式な場所に行くには、それに相応しい服装をすることが大切なマナーだということも教えておくと良いですね。
また最近は、七五三のお参りの後に親戚やお世話になった方の家にあいさつまわりしない人が増えていますが、実際にしてみると、やってよかったと言う人が多いとか。
その理由は、家族、親戚、親しい方との結び付きを再確認出来る、より強めることが出来るからだそうですよ。
今後、子どもが成長していく過程で色々お世話になる事が出てきますから、七五三という絶好の機会を利用してごあいさつをしておくと、今後の付き合いもスムーズに行くので良いと思います。
ぜひ、父親自らが良いごあいさつのお手本を子どもに見せてあげてくださいね。
祖父母が遠方にいてあいさつにいけない時にはお礼状をしたためて、子どもの写真とともに送りましょう。
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■ 七五三の参拝の時には神社に初穂料を払いましょう |
七五三の時に、神社に詣でて参拝するだけでなく神社でご祈祷をして頂いた場合には、初穂料と呼ばれる御祈祷料を払う必要があります。
白い封筒でも構いませんが、のし袋に入れるとより丁寧です。
紅白の水引で蝶結びにして、のし袋の表には、「御初穂料」、「初穂料」、「御玉串料」のいずれかを記入し、水引の下には子どもの名前を書いてください。
気になる金額ですが、大体3000円〜1万円の範囲で納めましょう。
新札でなくても良いのですが、キレイなものを入れるように心がけてくださいね。
神社によっては、金額を設定しているところもあるので、予め神社へ初穂料の金額を伺っておきましょう。
特に金額が決まっていないと言われた場合には、自分の気持ちでいくら包むのか決めて下さい。
また、七五三のご祈祷を行っている時期が決まっている場合もあるので、その辺りも神社に聞いておきましょう。
最近は、神社独自のサービスを設けているところもあり、七五三用の着物の貸出から、食事の準備、記念撮影までして下さる所があるということです。
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■ 年齢ごとに異なる七五三の衣装 |
3歳の男の子は、羽二重のしめ模様の付いた紋付二枚重ね。
兵児帯と袖なしの羽織を着ます。
兵児帯とは、裏表なしの布上の帯をさします。
そして、鼻緒が付いた底の平らな草履を履きましょう。
3歳の女の子は、晴れ着を着ますが、帯は結びません。
そして、羽織のかわりに、袖なしの朱色の被布を着ます。
被布とは、和風のコートのことをいいます。
草履は、甲掘(こっぽり)にするのが定番ですよ。
5歳の男の子は、3歳児と同様、羽二重のしめ模様の着物を着ます。
そして、黒の紋付の袴、男の子らしく勇敢な図柄が入った絵羽織に袴というスタイルが定番です。
剣と扇子も身につけるとカッコイイですね。
女の子の7歳の七五三の衣装は本格的です。
振袖に肩上げ、おはしょり、腰上げした着物を着ます。
帯は、袋帯、中幅帯にしましょう。 |
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■ 数え年と満年齢ではどちらが正しい? |
七五三をやるのは7歳、5歳、3歳というのはよく知られています。
ですが、あまり知られていないのが、
これは「数え年」だということ。
満年齢でも問題はないとされていますが
伝統的には数え年とされています。
男の子は数え年3歳と5歳、
女の子は数え年3歳と7歳に
合計2回おこなうのが一般的です。 |
■ 千歳飴の由来 |
江戸時代(1688 〜 1704 年頃) 、浅草の飴売り七兵衛が紅白の棒状の飴を「千年飴」「寿命糖」と名付け、長い袋に入れて売り歩いたことが始まりとされます。また別の説では同じ江戸時代、浅草で平野甚右衛門という飴屋が売り出したものがその始めとも言われます。最初から現在のような縁起物の様相を呈していたわけでは無いらしく、七五三の土産にと言う現代風に言えば販売効果を狙って、鶴亀・松竹梅をあしらった図柄の袋に入れたり、「千歳」などのめでたい言葉を付けたりしたものです。ちなみに、この平野甚右衛門なる人物は豊臣氏の残党と言われ、その真偽は定かでありませんが商売のセンスはあったようですね。
千歳飴は鶴・亀などの長寿や吉向を表す絵柄の袋に入れられ、子どもの末長い健康と幸せを願った縁起物です。 |
■七五三の時期はいつ? |
七五三は通常、11月15日がベストとされています。
11月15日というのは鬼宿日(きしゅくにち)です。
鬼宿日は「鬼が出歩かない日」なので
七五三をはじめ、万事に大吉とされているのですね。
11月15日は七五三ベストの日なので、当然混み合います。
予約できればいいのですが、もし予約できなかった場合は
10月15日や11月中でもいいですよ。
でもどうせやるなら、やっぱりベストの日にしたいですよね。
7月や8月頃からすでに予約をしている家庭もあるようです。
気になる人は、近所の神社や写真館に連絡してみましょう。 |
■ 数え年の数え方は? |
数え年では生まれた瞬間から1歳です。
そして元日に歳をとります。
例えば2010年10月10日に生まれた子どもは
生まれた瞬間から数え1歳ですので、
2011年1月1日に数え2歳になり、
2012年1月1日に数え3歳になります。
なのでこの子どもの場合、
七五三をやるのは2012年の11月ですね。
ベストなタイミングで七五三を祝えるよう
早めに確認しておきましょう! |
■ 七五三 神社選びについて |
お住まいの地域で生まれ育ったお子様が七五三の年齢まで無事に成長できたこと感謝し、そしてこれから先の無事をお祈りする意味でも、氏神様にお参り行くのが基本的です。
氏神様がわからない場合は、各都道府県の神社庁などに問い合わせをすれば、教えてくれるそうです。
一方で古くから地元の大きな神社に家族・親戚皆お参りに行かれており、お子様が生まれた際の初宮参り(お宮参り)や、七五三も代々その神社で行なってきたという方も多いと思います。今は仕事の関係などで離れてしまったが、もともとの地元の神社としてお参りを重ねていた所に行くというのもいいかと思います。
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