男鹿真山伝承館 |
■ 999の石段とナマハゲの伝説 |
むかし漢の武帝が連れてきた五匹の鬼たちが、作物や娘たちを略奪するなど村を荒らし回り、これに困った村人たちは「一晩で五社堂まで千段の石段を積み上げる事が出来れば娘を差し出す、出来なければ村を出ていく」という約束をさせました。鬼たちがあっという間に999段積み上げ、あと一段というときに村人が機転を利かせ一番鶏の鳴き真似で夜明けを告げると、それを聞いた鬼たちは驚いて逃げ去り、以後二度と姿を現さなくなったということです。 |
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■ ナマハゲ習俗学習講座 |
なまはげ館の隣にある男鹿真山伝承館は、男鹿地方の典型的な曲家(まがりや)民家です。
ここでは、元来、民俗行事として大晦日にのみ地元の人以外には中々見ることが出来なかったナマハゲ習俗を広く観光客の方にも知ってもらうために、古い伝統としきたりを厳粛に受け継いでいる真山地区のなまはげ習俗が体感できる学習講座を行っています。 |
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■ 伝統を受け継ぐ真山のナマハゲ |
真山地区では古くから伝わっているという角のないお面をかぶり、二匹一組となって家々を練り歩きます。ナマハゲは、むやみやたらに家々に入るのではなく、ナマハゲを家に入れる主導権はその家の主人にあります。
「先立(さきだち)」という役目をする者が事前に家の主人にナマハゲを入れても良いか否かを確認します。先立の合図を確認すると、ナマハゲに扮する二人の若者はウオー!という奇声と共に乱入します。
真山のナマハゲは、その動作一つ一つに昔からのしきたりがあります。
やたらと動き回るだけではなく、まず家に上がりすぐに四股(シコ)を7回踏む。これで初めて家の中を歩き回ることができます。
「ナマケモノの匂いがする」「ナマケモノはいないか!」などと、荒荒しい奇声を上げ畳を強く踏みしめながら歩き回ります。そして、その家の主人が荒れ狂うナマハゲをなだめて丁重にもてなしナマハゲにお膳を添えます。
ナマハゲは添えられたお膳に座る前に5回シコを踏む。ウオー!ウオー!と唸っているナマハゲに主人は酒肴をすすめます。
主人とナマハゲとの間で様々な問答が交された後、ナマハゲは来年も豊作であるよう祈願し、再び立ちあがり3回シコを踏みまた歩き回ります。
家に上がってすぐ7回、お膳に着く前に5回、立ち上がる際に3回、「七・五・三」という男鹿真山のナマハゲ独自のしきたりです。ナマハゲはその家を立ち去る前に「来年もまた来るぞ!」と言い残し次の家へ向かいます。ナマハゲは、その家の子供達が病気や怪我などせず幸福になれるようシコを踏むのです。
このナマハゲの伝承は今でも地域の人々の手によって受け継がれ次の世代へ、また次の世代へと継承されています。 |
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■ なまはげ館へのアクセス |
〒010-0686 男鹿市北浦真山字水喰沢
TEL 0185-22-5050 FAX 0185-22-5080
秋田自動車道北上J.I.Cから昭和男鹿半島I.Cまで約2時間~昭和男鹿半島I.Cから車で40分
秋田フェリーターミナルから車で50分
東京駅-(新幹線/約4時間)-秋田駅-(JR男鹿線/55分)-羽立駅-(タクシー15分)-なまはげ館
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