境内に大きな茅の輪といって茅を束ね綱のようにして大きな輪を作り飾り「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 のぶといふなり」と
言葉を言いながらその輪をくぐり、無病息災を祈ります。
これは平安時時代の「拾遺和歌集」に詠われている言葉です。
「茅の輪くぐり」については日本神話に基づいているといわれています。
昔、ある兄弟のところに、一人の旅人が現れて一夜の宿を頼みました。
裕福な兄は旅人を冷たく断り、貧しいながらも弟の蘇民将来は温かく旅人をもてなしました。
数年後、旅人が恩返しにと再び蘇民を訪れますが、実はこの旅人はスサノオノミコトで、その教えに従って茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。
この故事に基づき、家の玄関に「蘇民将来札」という札を貼り、厄除けにするという風習も残っています。 |