彼岸 彼岸の情報が盛りだくさん
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彼岸とは
■ 彼岸
■ 彼岸はいつ?

■ 起源
彼岸 2
■ 気候
■ 彼岸の歴史
■ 供え物
彼岸あれこれ
■ なぜ彼岸に墓参りをするの?
■ なぜお彼岸は日本だけなの?
■ なぜ「暑さ寒さも彼岸まで」というの?
お彼岸の「ぼたもち」「おはぎ」どう違う?
■ お彼岸といえば…「ぼたもち」?「おはぎ」?
■ 春は「牡丹餅」、秋は「御萩」
■ 夏は「夜船」、冬は「北窓」
お彼岸の迎え方・準備
■ 準備
■ お墓参り
彼岸とは
 ■ 彼岸
彼岸(ひがん)は雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)です。この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。

最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」(あるいは地方によっては「はしりくち」)と呼んでいます。

俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。
お彼岸
 ■ 彼岸はいつ?
彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。それぞれ、春分の日(3月21日頃)、秋分の日(9月23日頃)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。

例えば2014年の春彼岸

彼岸入り:3月18日
お中日 :3月21日(春分の日)
彼岸明け:3月24日

それぞれの初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」といい、
春分の日・秋分の日を「お中日」といいます



春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼ぶのに対し、秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」と呼び分けることもあります。
秋彼岸
 ■ 起源
「彼岸」とは、「彼の岸(かのきし)」つまり向こう岸ということです。

浄土の世界、あるいは大悟の世界、すなわち一切の煩悩・無明(まよい)を断ち切った悟りの国という意味です。 これに対してこちら側の岸を「此岸(しがん)」と言います。意味としては、「私たちが日々人間苦や人生苦など、生死煩悩の世界に於いて生業に追われている岸」と訳されてます。彼岸という言葉は、古代インド語の波羅蜜多(パーラミター)が語源で、意味は「彼の岸へ至る」ということです。この世の者が、仏様の境涯に到るためには六つの修行が必要で、「六波羅蜜」と呼ばれます。

【六波羅蜜】
 @「布施(ふせ)」
見返りを求めない応分の施しをする事をいいます。貪欲の気持ちを 抑えて、完全な恵みを施すことで、布施行は物質だけではありません。

 A「持戒(じかい)」
 道徳・法律等は人が作り現在はますます複雑になっています。私たちは高度な常識を持ち、瞬時瞬時に自らを戒める事が肝要です。

 B「忍辱(にんにく)」
如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことが出来れば、苦痛の多い現代社会において、自らが他の存在に生かされていることがわかり、全ての人の心を我が心とする仏様の慈悲に通じることとなります。

 C「精進(しょうじん)」
不断の努力をいいます。我々人の生命は限りがあります。ひとと きも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすことです。冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいいます。

 D「禅定(ぜんじょう)」
冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいいます。

 E「智慧(ちえ)」
我々は本来仏様の智慧を頂戴してこの世に生をうけてます。しかし貪りや怒り愚痴によってその大切な智慧を曇らせてしまいがちです。 煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち【「彼岸」(ひがん)】の境地へ到達すことが出来るというものです。

六波羅蜜 精進 禅定
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彼岸 2
 ■ 気候
日本の気候を表す慣用句に「暑さ寒さも彼岸まで」があり、残寒・残暑は彼岸のころまで続き、彼岸をすぎると和らぐといいます。
気候
 ■ 彼岸の歴史
806年(大同元年)、日本で初めて彼岸会が行われました。このとき崇道天皇(早良親王)のために諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されています。
 ■ 供え物
日本で彼岸に供え物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもので、炊いた米を軽くついてまとめ、分厚く餡で包んだ10cm弱の菓子として作られるのが一般的です。これらの名は、彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われます。
ぼたもち おはぎ 餅つき
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彼岸あれこれ
 ■ なぜ彼岸に墓参りをするの?
春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。

仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。

そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
墓参り ろうそく 仏壇・仏具・神具
 ■ なぜお彼岸は日本だけなの?
お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。日本では、正月など神道にまつわる行事を行う一方、仏教を説いた釈迦の教えも受け入れてきました。お彼岸は「日願」でもあるため、太陽の神を信仰する神道と結びつきやすかったという説もあります。

また、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。

彼岸の中日である「春分の日」「秋分の日」は国民の祝日です。
祝日法による趣旨は……
・春分の日=『自然をたたえ、生物をいつくしむ日』
・秋分の日=『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』
 ■ なぜ「暑さ寒さも彼岸まで」というの?
春分と秋分は、いずれも二十四節気のひとつで、暦の上では春と秋の折り返し地点となります。

そして、春分と秋分に昼と夜の長さがほぼ同じになり、春分以降は昼が長く、秋分以降は秋の夜長に向かいます。

●春分は春(立春〜立夏の前日)の折り返し地点
⇒春分以降、昼が長くなってゆく⇒寒さが和らぎ暖かくなる
●秋分は秋(立秋〜立冬の前日)の折り返し地点
⇒秋分以降、昼が短くなってゆく⇒暑さが和らぎ涼しくなる

ただし、昼と夜の長さが同じだからといって、春分と秋分の気候が同じになるわけではありません。暑さの名残で秋分のほうが10度以上も気温が高いのですが、厳しい残暑や寒さも目処がつくため、「暑さ寒さも彼岸まで」というようになりました。

また、お彼岸は迷い、悩み、煩悩に惑わされている人間が、悟りの世界と通じるときでもあります。自然に寄り添う暮らしの中で、暑さ寒さやそれに伴う様々なつらさも、彼岸のころには和らいで楽になるよ……「暑さ寒さも彼岸まで」には、励ましの意もあったのです。
春夏秋冬 くりくり 温度計 二十四節気
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お彼岸の「ぼたもち」「おはぎ」どう違う?
 ■ お彼岸といえば…「ぼたもち」?「おはぎ」?
お彼岸といえば、お供えものの定番「ぼたもち」や「おはぎ」が食べたくなります。いずれも、もち米とうるち米を混ぜて炊き、適度につぶして丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子ですが、いったいどこが違うのでしょう? 

実は、基本的には同じで、季節によって呼び名や作り方が変わるのです。通称は「ぼたもち」です。

おもちは五穀豊穣、小豆は魔除けに通じることもあり、日本の行事に欠かせないもの。また、今と違って昔は甘いものが貴重だったため、ぼたもちといえばご馳走で、大切なお客様、お祝い、寄り合いなどでふるまわれ、法要の際にも必ずお供えしていました。お彼岸にお馴染みなのもそのためです。

「棚からぼたもち」※と幸運の象徴にされていることからも、いかに人々の暮らしに根付き、愛されていたかがわかりますね。
和菓子 五穀豊穣 魔除け
 ■ 春は「牡丹餅」、秋は「御萩」
春彼岸と秋彼岸にあわせて、このように変わります。
【呼び名】
春に咲く牡丹の花にちなみ、春は「ぼたもち」といい、「牡丹餅」と書きます。秋は萩の花にちなんで「おはぎ」といい、「御萩」と書きます。

【形の違い】
牡丹は大きくて丸い花、萩は小さくてやや細長い花。そこで、「ぼたもち」は大きめで丸い形に、「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります。

【あんの違い】
材料となる小豆は秋に収穫されます。とれたての小豆が使える秋は、皮ごと使った粒あんに、冬を越した春は、かたくなった皮を取ってこしあんにして使っていました。だから、「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」は粒あんを使って作ります。


現在は、こうした違いにこだわらないものが多くなりましたが、本来は春と秋で区別していたわけです。また、小豆あんをぼたもち、きな粉をまぶしたものをおはぎと呼んだり、米粒が残らない餅状につぶしたもの(俗称:皆殺し)をぼたもち、米粒が残ったもの(俗称:半殺し)をおはぎと呼ぶなど、地方によっても様々です。
 ■ 夏は「夜船」、冬は「北窓」
さらに、夏と冬にも呼び名があります。ぼたもちは、杵を使って本格的な餅つきをする必要がなく静かに作れることから、こんな言葉遊びをしました。

【夏の呼び名】
(餅なのに)いつついたのかわからない
 ↓
(夜の闇で)いつ着いたのかわからない
 ↓
「夜船」

【冬の呼び名】
(餅つきをしなくてもいいので)つきを知らない
 ↓
(北向きでは月が見られないため)月を知らない
 ↓
「北窓」


「牡丹餅」「夜船」「御萩」「北窓」と春夏秋冬の呼び名があるとは、実に洒落ていますね。
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お彼岸の迎え方・準備
 ■ 準備
- お彼岸を迎えるには次のような準備をします -

●お仏壇、仏具の掃除
●お墓の掃除
●供花やお供え
果物・菓子などの他、精進料理をお供えする
 ・春は牡丹の花にちなんで牡丹餅と言います。
 ・秋は萩の花にちなんでおはぎと言います。

現代では現金を包むことを指す「お香典」ですが、本来はお香(お線香)を届けたことに由来します。 お仏壇やお墓にお参り出来ない時や、他家に伺う時はお供えの他にお線香を届けましょう。

●お墓参りするときは事前にお寺様または、
霊園の管理事務所等に卒塔婆をお願いしておきます。
(宗派によっては不用のところもあります)
仏壇 精進料理 お線香
 ■ お墓参り

お墓参りは、ご家族みんなで出かけましょう。お墓は家族全員でお守りしていくべきものです。両親がご先祖様を祀る姿は後の世代に受け継がれてゆくことでしょう。

【持ち物】

※お墓参りに行くときには予め用意しておきましょう。

●お線香
●ろうそく
●マッチ (ライター)
●お花 (昔は“しきみ”が主に使用されていましたが、最近では四季折々のお花をお供えする方が多いようです)
●お供物 (お菓子や果物、故人の好きだったもの等)

【お掃除】

お墓参りに行ったらまず、お墓の清掃をしましょう。雑草が生えていたり、ゴミが散らばっていたりしては仏様に申し訳がありません。

●墓石は水をかけて洗い流します。
●水鉢や花立、香立てはゴミがつまりやすので丁寧に洗います。
●墓石の彫刻部分は、歯ブラシで細かい汚れを落とします。
●洗い流したら、タオル等で水気を拭きとります。

【お供え】

●お菓子や果物は直接置かず、二つ折りした半紙の上に置きます。
●水鉢にきれいな水を入れます。
●花立てに供花の長さを整え、お供えします。

墓石 水鉢 花立 歯ブラシ







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