初詣の基礎知識 |
■ 初詣とは |
初詣でには、これから始まる一年間が良い年であるようにという祈りがこめられています。
また、年ごとに縁起の良い方角があり、自分の住まいから見て吉方にある神社、寺院にお参りする「恵方参り(えほうまいり)」のならわしも残っていて、新年になって、正月に初めて神社やお寺、寺院に参詣し、その一年の幸せを祈願することを初詣でと言います。
(初参り=はつまいりとも言われます) |
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■ 初詣の時期はいつまで? |
初詣での時期については、諸説あります。主なものは以下の通
りですが、時代とともに、(1)から(3)へと考え方が変化してきたようです。
(1)元旦(1/1)の参詣を初詣でという
(2)三が日(1/1〜1/3)の参詣を初詣でという
(3)松の内(1/7まで)の参詣を初詣でという
元旦の初詣ででは、例えば東京の明治神宮や、福岡の太宰府天満宮、京都八坂神社など、どの神社でも大勢の人出が予想されるため、元旦を避けて別の日にという参拝者が増えてきたからかもしれません。 |
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■ 初詣の意味 |
初詣でには、2つの説があります。1つは、後述する恵方参りが初詣でになったという説。もう一つは、神道の年籠り(としごもり)が初詣でになったという説です。
・もともとお正月は神道の儀式です。各家庭では、その年の福をつかさどる歳神様に鏡もちをお備えし、門松をたててお迎えし、おせち料理を作ってその年の豊作や家内安全などを祈ってきました。
・家長とともに、歳神様からのお下がりであるおせち料理を頂いたあと、歳神様のいる方角にある神社、寺院にお参りするというのが恵方参りです。
(=恵方(えほう)といい、縁起の良い方角と考えられてきました)
・年籠り(としごもり)とはもう少し古くからある慣習で、氏子である家長たちが、その土地の氏神様をまつった神社にこもり大晦日から元旦にかけて豊作や家内安全を祈願する行事でした。大晦日から元旦にかけて神社にこもることが、大晦日から元旦にかけてお参りする習慣へと変化したとも考えられています。
・大晦日から元旦に切り替わる深夜24時(0時)を跨いでするお参りを二年参りとも言います。
なお、除夜の鐘は、神道というよりも仏教の儀式が現代まで残ったものと思われます。
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■ 恵方参り(えほうまいり)とは |
・十二支(じゅうにし)と、十干(じゅっかん)を組み合わせると全部で60通
りの組み合わせがあります。
・恵方参りとは、自分の住まいからみて恵方にある神社、寺院にお参りすることを言います。
・恵方とは、縁起の良い方角という意味で、その年の十干に応じた恵方・吉方にお参りすると縁起が良いとされ、恵方詣とも言われます。
かつての初詣では、恵方詣でであったと言われています。
・恵方は、年ごとに異なりますが、六十干支の頭につく「十干」で決まります。
・恵方参りの考え方は、
歳神様(としがみさま)、
歳徳神(としとくじん)、
年徳様(としとくさま)
などと呼ばれる「その年の福を司る神様」にお参りするという習慣から来ています。
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■ 初詣でのしかたについて |
手水舎で手や口を清め本殿に向かい、鈴を鳴らし、ニ礼二拍手一礼の作法で拝礼を行いますが、それ以外に、初詣でに行われることについてご紹介します。
(1)
古いお札やお守りを奉納する。
(2)
絵馬を奉納する
(3)
破魔矢を頂く、買い求める
(4)
初正月の縁起物を買い求める
(5)
おみくじをひく、奉納する |
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