お事汁 |
■ お事汁 |
東日本では、「事八日」に妖怪や厄神が家を訪れるので身をつつしむ日とされ、この日は一日、針に触れないようにしました。江戸の町では、妖怪や厄神を追い払うまじないとして、目籠をくくりつけた竹竿が町中に立ち並んだそうです。
また、「お事汁」というみそ味の汁ものを魔よけのために食べる習慣もありました。現在でも、事八日には目籠やニンニクなどを庭先に置くという風習が残っている地域もあります。 |
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■ お事汁 (2) |
旧暦12月8日、2月8日の「事八日」(ことようか)に、無病息災を祈って食べる野菜たっぷりのみそ汁が「お事汁」です。
おこと汁は別名「六質汁」(むしつじる)とも呼ばれ、元々は芋、大根、にんじん、ごぼう、小豆、こんにゃくの6種類の具を入れて作ったみそ汁です。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、寒い季節に体の芯から温まる伝統の健康長寿食といえますね。 |
■ お事汁の作り方 |
【材料】(2人分)
里芋...2個
大根...10cm
にんじん...1/2本
ごぼう(細)...1本
小豆...大さじ2
こんにゃく...1/2枚
カツオのだし汁...3カップ
みそ...大さじ4
あさつき...適量
【作り方】
@里芋はよく洗って皮をむき、厚さ2cmの輪切りにする。
A大根は皮をむき、厚さ1cmのいちょう切りにする。
Bにんじんは皮をむき、厚さ5mmの半月切りにする。
Cごぼうは皮をこそげ、食べやすい大きさの乱切りにする。
D小豆はさっと水で洗う。
Eこんにゃくは熱湯でさっとゆでてアクを抜き、一口大に手でちぎる。
F鍋に@からEの具を入れ、だし汁を注ぎ入れ火にかける。
沸騰したら弱めの中火にして、具が柔らかくなるまで25分ほど煮る。
G具が煮えたら、みそを溶き入れ火を止める。
H器に盛り、あさつきを添える。
野菜はお好みでいろいろ加えてみましょう。
れんこんなどの旬の根菜がおすすめです。 |