ハローウィンについて |
■ Halloweenとは |
万聖節(キリスト教で毎年11月1日にあらゆる聖人を記念する祝日)の前夜祭。
秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す祭りです。
語源・・・Hallow(神聖な)+een(even=evening)
万聖節はAll Hallow'sと言います。その前日である事からAll
Hallow's Eveと呼ばれていたのが、Hallow E'enとなり、短縮されてHalloweenと呼ばれるようになったというのが
有名な話です。 |
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■ 起源 |
数千年前の古代ケルト民族の祭り(Samhain)が起源と言われています。
古代ケルト民族は、1年の終わりを10月31日と定め、その夜を死者の祭としました。それは死者の霊が親族を訪れる夜であり、また悪霊が
横暴し、子どもたちをさらったり、作物や家畜に害をなす夜でもありました。死者の霊を導いたり、また悪霊を払いさったりする為、焚き火は不可欠なものとなったのです。
古代ケルト人と古代ローマ人がブリテン島を征服してから両民族の祭りが組み合わさっていきました。
起源は古く、古代ケルト民族のドルイド教の収穫祭の行事に、ローマの果家女神Pomonaの祭が加味されたものらしいです。
その後、キリスト教が伝来していき、現在のHalloweenという名前になったのです。
つまり、Halloweenは、古代ケルト・古代ローマ・キリスト教という3つの要素が混合したものなのです。
ラテン系国家では、宗教的色彩が強いが、イギリス・アイルランド・アメリカでは民族的習慣が教会的儀常時と並行して残存しています。 |
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■ Trick or Treatの由来 |
子供たちがお菓子をもらうために「Trick or
Treat」と言う習慣は、古代ケルトの「Souling(ソウリング)」と呼ばれる習慣が由来となっています。「諸聖人の日」の翌日11月2日は「死者の日(万霊節)」と呼ばれ、煉獄(罪を清め浄化が必要な霊魂が残る場所)にいる死者の魂に祈りが捧げられます。この「死者の日」には仮面をかぶった子供たちが歌をうたいながら家々を回って「ソウル・ケーキ
(soul cake) 」を乞い、受け取った「ソウル・ケーキ」は亡くなった霊魂を天国に導く儀式に用いるという習慣がありました。ケーキを乞う行為は「Souling」と呼ばれており、「ハロウィン」における「Trick
or Treat」の習慣の由来とされています。 |
■ イギリスでは |
HalloweenよりGuy Fawkes Day[Night]ガイ・フォークス・デー(11/5)の方が盛ん。こちらにHalloweenが吸収されたと言えます。
Guy Fawkes Day[Night]・・・イギリスの熱烈なカトリック信者であったGuy
Fawkesは、1605年国会議事堂の地下室に火薬を仕掛けて国王ジェームス1世の暗殺を
企てましたが、直前に発覚し処刑されました。カトリック側のこの陰謀を怒った議会は、翌1606年「神の助けと法王への憎しみを忘れぬために」この日を記念日に定めました。
この火薬陰謀事件(Gun Powder Plot)の記念日がGuy
Fawkes Day[Night]です。 毎年11/5には子どもたちは町のとおりにGuy
Fawkesに見立てたぼろ人形を作って置き、 大人が歩いてくると「A
penny for the Guy(ガイのために1ペニーのお恵みを)とねだります。
そして最後には、この人形に火をつけて焼き捨てる。当日はBanpire
Nightボンファイアー・ナイトとも言われ、花火を上げたり祝いの大かがり火をたいて祭を終えます。 |
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■ アメリカでは |
子ども達の大晦日とも言われているとか・・・
アイルランド系の移民などに持ち込まれた習慣なのに、本場アメリカとも言われています。
街はHalloweenを象徴する色、オレンジと黒を主に、Jack-o'-lantern(かぼちゃをくり抜き目・鼻・口をつけた提灯)、黒猫、ガイコツ、クモやクモの巣で飾られます。
当日、夜になると子どもたちは思い思いに仮装し、近所を「Trick
or Treat」と周りお菓子をもらいます。
最近は事故防止のために、色々と工夫して周るようですね。
大人たちもコスチュームパレード・パーティ・Mallや教会のお祭に参加をし、Halloweenを祝います。
パーティーの一般的なゲームとしては、リンゴを水に浮かべ、手を使わずに口でリンゴをgetするというものがあります。 |
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■ 日本では |
日本で「ハロウィーン」が年間のイベントとして行われるようになったのは最近の事です。
それまで日本では「ハロウィーン」は「海外のお祭り」という認識しかされておらず、それを実際に行う所はありませんでした。
しかし、海外の映画が当たり前の様に見れるようになってからは、大きなテーマパークでもイベントが盛んに行われる様になったり、地域で仮装パレードを行う所も出てきました。
ただ、本場のように家を飾ったり、子供達が仮装して近所を歩き回る習慣は定着していないのが現状でもあります。
それに本来の「ハロウィーン」はキリスト教やケルト文化によって生まれた宗教的な意味のある行事なのですが、日本で行われる「ハロウィーン」は完全に「娯楽」の一環になっています。
そのため多くの日本は「クリスマス」と同じ様に「ハロウィーン」を「季節のイベント」の一つと考えており、本来の意味を知らない人も少なくありません。
仮装に関しても、日本の民間伝承に出てくる妖怪やオバケは海外の「ハロウィーン」には似合わないので、大半がアニメや漫画のキャラクターを真似た格好が多い様です。
たしかに難しく考えるより、気軽に楽しめる方が受け入れやすいですね。
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■ Halloweenのいいつたえ 【将来の結婚相手を知る方法】 |
結構昔から親しまれている色んなイベント事には言い伝えの様な物が存在します。もちろんハロウィンでも様々な言い伝えが有るのですが、どんな言い伝えが有るのかご存知でしょうか。もしあなたが今独身の場合、将来の結婚相手が分かる言い伝えが有ったとしたらどうするでしょう。試してみたいとは思いませんか。内容をご紹介してみたいと思います。
【畑で分かる】
ハロウィンの夜に、若者が畑に行き、小道に種か灰を巻きながら歩いていたとします。もしその巻いて歩いている若者の後ろを、若い女性がついて歩いていたとしたら、その女性は将来その若者のお嫁さんになると言う言い伝えが有ります。
【りんごで分かる】
ハロウィンの日の真夜中にりんごを食べます。食べたら決して後ろを振り向かないで、鏡を覗き込んでみると、そこには将来結婚するであろう人の姿が映し出されると言う言い伝えが有ります。
【靴】
ハロウィンの夜に、若い女性が一人で道のT字路で靴を脱いで、そのまま後向きで、歌を口ずさみながら誰とも決して口をきくことなくベッドに入って寝る事が出来たら、将来の旦那さんが夢の中に表れると言う言い伝えが有ります。
将来の結婚相手に出会う事が出来る言い伝えは、ハロウィンだけでは有りませんが、ハロウィンの夜、こっそりとこの言い伝えを実行してみて、もしも言い伝え通りだったら、素敵な伴侶が分かるかもしれません。一晩限りの夢として是非一度試してみてはいかがでしょうか。 |
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■ Halloweenの伝説 |
=アイルランド=
死者が悪魔・魔女・幽霊・妖怪・黒猫などになって、地上に現れて騒ぎまくり、ありとあらゆる意地の悪い危害を加えると信じられていました。
彼らの身を守るためには、焚き火が必要。人々は丘の頂上にかがり火をたき、その火でたいまつをともし、丘を下ったのです。
しかし、このような習慣はすたれ、焚き火の代わりにろうそくを用いるようになりました。
にれ・はしばみ・ひいらぎなどの植物も悪魔を追い払う護符でした。
=スコットランド=
魔女が魔法の杖をペットに置き、黒猫に付き添われて煙突から抜け出し、ほうきの柄にまたがって空へ飛び去っていくと信じられていました。 |
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■ 「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)」の由来・意味 |
「ジャック・オー・ランタン」はアイルランドまたはスコットランドに伝わる民間伝承の主人公・ジャックが由来となっています。「Jack-o’-Lantern」は「Jack
of the Lantern」の省略形で、「ランタンを持ったジャック」といった意味。
内容
酒好きでずる賢くケチなジャックはいつものように飲んだくれたいたある日、悪魔に出会い、悪魔はジャックの魂を取ると脅してきたが、ずる賢いジャックは「木になっているリンゴをとってくれたら魂をあげよう」と交渉します。
悪魔は条件をのみ、悪魔がリンゴを取りに木にのぼった隙にジャックは木の幹に十字架を刻んだ。十字架が怖い悪魔は木から降りらず、ジャックの魂をとらないとういう交換条件をのまされました。
ジャックは年をとって死んでしまったが、生前良いことをしていなかったため天国に行けず、さりとて地獄にも行けない身となってしまいました。
光がないあの世とこの世の堺でさまようことになったジャックは悪魔に地獄に入れて欲しいと頼むが断られ、元来た道を帰るようにと言われます。
光がなく真っ暗な道であったためジャックが灯りが欲しいと頼んだところ、悪魔は火の魂をひとつジャックに渡しました。ジャックは火の魂をカブの中に入れ、その灯りをランタン代わりにし一人あてもなくさまようこととなったのです・・・。
ジャックが持っていたのはカブのランタンでしたが、アメリカではカブに親しみがないためカボチャに置き換えられました。この伝承から「ハロウィン」の日にはカボチャのランタンを作るのが習慣となったのです。(スコットランドでは現在もカブをランタンにしている)
ティム・バートンの映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主人公・ジャック・スケリントンの由来にもなっています。
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■ ジャック・オ・ランタンを作ろう |
ハロウィンと言ったら欠かせないアイテムがカボチャの提灯です。名前を「ジャック・オ・ランタン」と言います。
カボチャを繰り抜き、目と鼻、口を付けてロウソクを入れて灯りを灯すものです。
買ってきても良いですが、ハロウィンらしく本物感を出す為に実際に自分で作ってみると言うのも良いと思いますので試してみてはいかがでしょうか。
【ジャック・オ・ランタンの作り方】
・作りたい大きさ、お好きな形のカボチャを用意します。
・カボチャの底を切り抜いて穴を開け、中身を綿毎繰り抜きましょう。切り抜いた底は後で使いますので丁寧に切り抜いておきましょう。また、カボチャの中は皮もある程度薄く繰り抜いておくと、後で顔を作る時に便利です。
また、繰り抜く時には大きめで硬めのスプーンを使うと便利です。
・中身を繰り抜いたら顔を作ります。作りたい顔の下書きをカボチャにして、小さめのナイフ(果物ナイフかなんか)で目や鼻、口を切り抜きます。
・最初に切り抜いたカボチャの底に太めの釘を刺し、ロウソク立てにしますので、カボチャの大きさに合わせたロウソクを釘に刺して下さい。
・ロウソクを立てた底をカボチャにはめ込み、ガムテープか何かで落ちない様に止めます。この時見た目を考えて、ガムテープが正面から見えない様に止めましょう。
・カボチャに開けた目や鼻、口の穴からロウソクに火を点けたら「ジャック・オ・ランタン」の出来上がりです。 |
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