えびすは兵庫県西宮市の西宮神社の祭神で、大国主命とか、事代主命あるいは蛭子を祭り、商売繁盛の神として広く信仰されています。
えびすは、古くは漁業の祖神、海上の守護神として漁民に信仰されていました。
右手に釣り竿、左わきに鯛をかかえていることからもわかりますが、えびすとは異国人をさす言葉で海の向こうから福をもたらす神ともいえます。
やがて宗教芸能者によって各地に広められ、近世になって商売繁盛・家内安全の神として信仰を集めるようになりました。
これは、すべての神様が出雲に出はらう神無月〈十月〉に、えびす神だけは残っているといういい伝えから、商家に信仰されるようになったといわれています。 |